楽山楽山大仏
入場券:RMB0元
世界一の大きな摩崖大仏(弥勒菩薩)。「峨眉山天秀、楽山天下奇」と呼ばれる景勝地。凌雲山の栖鷺峰の真下に位置し、大渡河、青衣江、岷江の合流点に聳え立っている。昔は13層に及ぶ祠があったと言う説もある。タリバン(アフガニスタン)によって、バーミヤンの巨大大仏も破壊された。時の指導者の言い分もあるだろうが出来ればこうした文化遺産は長く永遠に保存したいものだ。もうすでに普遍化され、宗教とかはまた別の次元のものではないだろうか。
いやー、とにかく吃驚こいた。大きいのだ。でっかい。梺から見上げても、上部の状態が判りにくい。上から覗いてみても全体像が掴みきれない。舟に乗り岷江の河中に出て初めて全体像が掴めた。とにかく巨大だ。自然の前には人力なんてたかがしれたモノと云われているが、なかなかどうして、90年の歳月をかけた人間の知恵と叡力の結集も大したモノだ。川の航行の安全を祈って凌雲の僧海通が彫り始め、高さ71m、幅28mを超す(18-20階のビルに相当する)弥勒菩薩像は奈良の大仏(ルシャナ仏)の約3.5倍にも達する。自然に対抗するかの如き人力も素晴らしいことだ。ただこの素晴らしい力を平和のため人類の幸せのため結集したいものだが。
1989年頃に、観光旅行をしたある旅行者(広東省)により中国を驚かせることが発見された。新聞報道によると、この旅行者は帰宅し撮影した写真を合わせたところ「全部の写真を合わせパノラマにしたら、この凌雲山と烏尤山は寝ている巨大な大仏になるんじゃないか」とびっくりしたそうで、烏尤山と凌雲山は元々一つの山でしたが、2200年前李氷が岷江の整備事業の一環として灌漑水路を作るため山を掘ったため、烏尤山は凌云山と別々になったと言われている。
この寝ている大仏、いわゆる「睡仏」の体が凌雲山で、大仏はちょうどその心臓部に当たり、烏尤山は頭部となっている。静かに水面に寝転んでいる睡仏の一番不思議なのは、その頭部の目、口、鼻が実にいきいきしていることで、その形は人工的なものではなく、山の自然の植生によって成したものある。これは建造した時に意図して考えていたものではなく、天然の産物に他ならないのではないか。
楽山大仏は唐の玄宗の開元元年(713年)に彫り始められ、唐の徳宗の貞元十九年(803年)に完成し、工事は90年間もかかった。仏像右側の石壁には上から下へと険しい桟道が掘ってあり、九回も折れ曲がって下りていく。これがつまりかの有名な「九曲桟道」である。 「九曲桟道」は、長さは400m位で、凌雲山にある桟道と繋がっている。仏の体には排水システム(大仏の頭部には螺髻(らけい)が千個位あり、髷(まげ)は互いに連なっていて、法衣が流水の水路となっており、これが巧妙な科学的排水システムとなっている)もつくってあり、山水の侵食を防ぎ、風化作用を抑える作用を果たしている。この時代から現代にも通じるこうした高度な土木技術が駆使されていたようだ。
















